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2022 年度 研究成果報告書

「認知性疼痛」病態/治療における脳の構造/機能ダイナミクス(横断・縦断研究)

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09368
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関群馬大学

研究代表者

荻野 祐一  群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (20420094)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード痛覚変調性疼痛 / 非定型疼痛 / 非定型歯痛
研究成果の概要

非定型歯痛(Atypical Odontalgia, 以下AOと略す)患者さんを対象に頭部の磁気共鳴画像を取得し、画像解析することにより、痛覚変調性疼痛の代表疾患であるAOの病態機序が脳のplasticity(適応性・可塑性)にあると言うことを示したことに本研究の成果は尽きる。AO患者群に特異的な脳構造を明らかにし、慢性疼痛と化した神経障害性痛の病態において、第一次体性感覚野上の体部位再構成が生じることはよく知られているが、AOの病態においてもわれわれが見出した研究結果のがその病態を表している可能性は高い。

自由記述の分野

麻酔神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

非定型歯痛(AO)は典型的な非器質的疼痛疾患であり、軽微な歯科治療を契機に長引く痛みや違和感を訴える一方、明らかな器質的原因が見当たらない。臨床におけるAO治療においては、経験的に高容量の抗うつ薬治療が有効であるが、その治療機序までは残念ながら明らかにすることが出来なかったが、痛覚変調性疼痛の代表疾患であるAOの病態機序が脳のplasticity(適応性・可塑性)にあると言うことを示したことに本研究の学術的意義がある。なぜならば「痛覚変調性疼痛」という大きな疼痛病態の概念名称は定まったものの、実際に脳内の病態を明確に示唆した研究結果は多くないからである。特にAOでは初めての報告となるであろう。

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公開日: 2024-01-30  

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