研究課題/領域番号 |
19K09369
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
石山 忠彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90293448)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 低酸素プレコンディショニング / リモートプレコンディショニング / 脳梗塞 |
研究実績の概要 |
実験動物をマウスにして実験を遂行している。 マウスを、シャム群、虚血による低酸素プレコンディショニング+リモートプレコンディショニング群に分けた。低酸素プレコンディショニングは、吸入酸素濃度を下げて低酸素状態とすることによりプレコンディショニングを行った。リモートプレコンディショニングは、四肢を虚血状況にすることによりプレコンディショニングを行った。シャム群、虚血による低酸素プレコンディショニング+リモートプレコンディショニング群ともに、中大脳動脈を遮断して脳梗塞を作成した。その後1週間、神経学的スコアを検討した。脳梗塞作成から8日後に、脳を切り出して、脳梗塞の範囲を検討した。 脳梗塞の範囲は、シャム群に比べて、低酸素プレコンディショニング+リモートプレコンディショニング群で小さい傾向が認められたが、Welch検定でP = 0.12と有意差は出ていない。もう少し実験動物の数を増やして検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
低酸素プレコンディショニング、リモートプレコンディショニング、中大脳動脈を遮断した脳梗塞の作成などの実験方法は確立できている。脳梗塞の範囲の検討結果も順調に出ている。もう少し数を増やすことで、有意差を検知できるかもしれない。このまま実験を続けていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
低酸素プレコンディショニング+リモートプレコンディショニング群に加えて、低酸素プレコンディショニング群、リモートプレコンディショニング群を入れることにより、シャム群、低酸素プレコンディショニング群、リモートプレコンディショニング群、低酸素プレコンディショニング+リモートプレコンディショニング群で比較検討をしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
レーザー血流計とグラスファイバージョイントプローブを1,500,000円で購入予定であったが、旧来の血流計でも計測できるため、購入を見送っていた。しかし、今年度に購入予定である。
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