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2020 年度 実施状況報告書

神経筋伝達が変化する病態における筋弛緩薬・拮抗薬の投与方法と筋力評価方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K09377
研究機関札幌医科大学

研究代表者

高橋 和伸  札幌医科大学, 医学部, 助教 (40530605)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード麻酔学 / 筋弛緩 / 重症筋無力症
研究実績の概要

本研究計画目的は、重症筋無力症など神経筋伝達の特徴的な変化を示す病態で、筋弛緩状態の評価指標に及ぼす影響、筋弛緩薬および筋弛緩拮抗薬の作用性に及ぼす影響、および、それらのメカニズムを解明し、これらの病態における最適な筋弛緩状態の評価方法および筋弛緩薬の投与方法と拮抗方法を明らかにすることである。
具体的には、神経筋伝達が変化する各種病態において、①筋肉の単収縮力(T1)と、従来用いられている筋弛緩状態の回復指標である四連反応比(train of four ratio:TOF 比)の関係性、および臨床現場で簡便に用いることができる筋弛緩状態の新たな評価方法の解明、②筋弛緩薬および筋弛緩拮抗薬の作用性変化の原因となる神経筋接合部における機序と最適な筋弛緩拮抗方法の解明の2つである。
重症筋無力症、イートン・ランバート筋無力症、敗血症モデルを作製し、TOF 比の信頼性と筋弛緩薬、筋弛緩拮抗薬の作用性変化を評価することを目的とし、TOF 比とT1 の関係性に与える影響の機序を細胞内微小電極法を用いた電気生理学的実験や、各モデルの横隔神経-横隔膜標本を用いて、神経筋接合部を観察することで、その機序を解明すべく研究をすすめている。
現在、イートン・ランバート筋無力症モデルにおける細胞内電位の測定や、各モデルの神経筋接合部の電子顕微鏡を用いた観察により、神経筋接合部の形態、およびACh小胞の密度や大きさの評価を行っているが、筋収縮時に微小ガラス電極の位置がずれ、安定した終板電位の測定ができずに難渋している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

イートンランバートモデルにおける細胞内電位の測定に難渋している。

今後の研究の推進方策

微小ガラス電極の調整、電極先端に柔軟性をもたせ、筋細胞内での安定化を試みている。

次年度使用額が生じた理由

微小電極を用いた細胞内電位測定に難渋しており、その後に予定していた実験に要する物品の購入を見合わせているため。
細胞内電位の測定の安定を確認した後、予定通りの抗体・薬剤使用量が必要になると予想している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Generic rocuronium reduces withdrawal movements compared to original rocuronium under target-controlled infusion induction with propofol2021

    • 著者名/発表者名
      Hamada Kosuke、Takahashi Kazunobu、Tokinaga Yasuyuki、Iwasaki Soshi、Yamakage Michiaki
    • 雑誌名

      Journal of Anesthesia

      巻: 35 ページ: 184~188

    • DOI

      10.1007/s00540-020-02889-2

    • 査読あり
  • [備考] 札幌医科大学麻酔科学講座HP

    • URL

      https://web.sapmed.ac.jp/masui/publication/index.html

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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