研究課題/領域番号 |
19K09381
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
高橋 徹 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (40252952)
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研究分担者 |
森松 博史 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30379797)
清水 裕子 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80423284)
荻野 哲也 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90252949)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 急性臓器障害 / 急性腎傷害 / 横紋筋融解症 / ヘムオキシゲナーゼ / 塩化スズ / 遊離ヘム / Bach1 / ALAS1 |
研究成果の概要 |
集中治療医学の進歩にも関わらず、急性臓器不全に対する治療法は身体の恒常性をできるだけ正常な状態に保つように努めながら、臓器の回復も待つ保存的療法であり、臓器の回復そのものを促進する薬物療法は未だ確立されていない。一方、最近、既存薬の本来の薬効とは異なる効果に着目して治療に応用する―Drug Repositioning-という方法が着目されいている。本研究では、金属である塩化スズがストレス蛋白誘導効果を有することに着目してラット横紋筋融解症性急性腎傷害に対する塩化スズの投与がストレス蛋白誘導を介して急性腎傷害を改善すること明らかにした。
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自由記述の分野 |
麻酔蘇生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、気候変動の影響で大規模災害が多発している。災害に伴う建物の倒壊により下敷きになった被災者は救助することができても途絶した血流の再開によって筋肉が破壊され、そこから遊離した毒物によって腎臓が障害され致死的状態(横紋筋融解症性急性腎傷害)に至ることがある。しかし、この病態に対して決め手となる薬物は開発されていない。一方、新薬を開発するプロセスは多大であることから、新規の薬物を開発することなくこれまで存在している薬物を本来とは異なる病気に応用するドラッグ―リポジショニング(DR)という手法が最近注目されている。本研究はDRを応用した重症病態に対する薬物開発の端緒を開くものである。
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