研究課題/領域番号 |
19K09390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大島 拓 千葉大学, 災害治療学研究所, 准教授 (50375789)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Metabolomics / 重症患者 / エネルギー代謝 / 同化反応 / 異化反応 |
研究成果の概要 |
本研究の目的はこれまで明確ではなかった重症患者に対する栄養投与を開始すべきタイミングを,代謝産物の解析(metabolomics)から明らかにすることである.10例の重症患者でICU入室から7日間連続で血清検体を採取し,網羅的metabolomicsを行い,同時に関節熱量測定による消費エネルギー量の測定,臨床検査結果やバイタルサインを記録した.検出された栄養代謝の変化や重症病態の経過に関連するmetabolomeは経時的に上昇するものと減少するものがあること,敗血症と非敗血症ではそのパターンに違いが見られることが判明した.消費エネルギー量や臨床指標との関連については解析を継続して行っている.
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自由記述の分野 |
救急集中治療医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では重症患者の早期の代謝動態変化を,網羅的metabolomicsによりICU入室から7日間連続採取した検体を用いて,症例数は10例と少ないものの詳細に解析することができた.Metabolomeの経時的な変化に加え,敗血症と非敗血症では検出されるmetabolomeのパターンが変わることが判明した,これは,栄養投与を開始する際,病態についても考慮が必要となることを示唆している.Metabolomicsの結果と臨床兆候との関連性については解析中だが、バイタルサインや臨床法検査の結果などとの関連が見出せれば,より簡便な指標で栄養投与のタイミングを測ることができるようになる.
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