研究課題/領域番号 |
19K09394
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
江木 盛時 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20423296)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 血糖 / のICU-acquired weakness / 集中治療 / 筋力 / 血糖変動 |
研究実績の概要 |
2019年度は、研究計画に則り、ICU入室後人工呼吸を要し、1週間以上の集中治療を要することが予想される重症集中治療患者20名を対象として研究を遂行した。予定通り、重症患者のICU入室の把握は可能であり、ICU入室患者の情報のデータベース化も順調に遂行できている。同意取得後にフラッシュグルコースモニタリングシステム(Free style リブレPro)を用いた持続血糖測定施行し、血液ガス分析に使用した血液の残量を利用してICU入室時のHbA1c値測定を行った。また、両者より算出される血糖管理指標(ICU入室時HbA1c、平均・最高・最低血糖値、血糖変動)を算出した。これらの血糖値指標と日常診療で得られる超音波による上腕二頭筋径および大腿直筋径の変化を最初に検討する予定である。対象患者には敗血症患者が多く含まれており、敗血症患者に限ったサブグループ解析が可能である可能性もある。持続血糖測定は18名の患者で問題なく測定できた。測定誤差は平均25mg/dLであり、患者内では誤差のばらつきがないため、このまま研究実施を継続する予定である。 麻酔科医・整形外科医・リハビリ科医・理学療法士・集中治療看護師で構成される早期リハビリチームによる回診が毎日継続的に行われており、その際にも筋肉量測定や筋力評価ができる環境が維持できている。 2020年2月以降、集中治療室内のCOVID19の対応で研究遂行が若干遅れているが、COVID流行が収束に従い研究遂行が可能となると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年2月以降、集中治療室内のCOVID19の対応で研究遂行が若干遅れているが、COVID流行が収束に従い研究遂行が可能となると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
麻酔科医・整形外科医・リハビリ科医・理学療法士・集中治療看護師で構成される早期リハビリチームによる回診が毎日継続的に行われており、その際にも筋肉量測定や筋力評価ができる環境が維持できている。今まで通り、チーム医療を継続しつつ、研究を遂行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID19の流行により集中治療室が一時的にCOVID19対応となったため、若干研究計画が遅れている。COVID19の収束により研究遂行が可能となれば対応可能であると考える。
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