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2020 年度 実施状況報告書

ICU-acquired weakness予防に至適な急性血糖管理の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K09394
研究機関神戸大学

研究代表者

江木 盛時  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20423296)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード集中治療患者 / びまん性筋力低下 / 血糖管理 / 血糖変動
研究実績の概要

本研究は、重症化に伴うびまん性筋力低下(ICU-acquired weakness)を予防するために至適な急性期血糖管理を明らかにすることを目的に立案された前向き観察研究である。
2019年度および2020年度において、人工呼吸を要し、長期集中治療が必要と考えられる45名の重症患者を対象に同意取得の上、ICU入室時のHbA1c値測定とFreeStyle LibreおよびiProを用いた連続血糖測定を行った。両者より算出される血糖管理指標(ICU入室時HbA1c、平均・最高・最低血糖値、血糖変動、および急性期血糖降下指数)を算出した。各患者において筋萎縮の評価および筋障害マーカーの測定を行い、ICUAW発生の有無の評価を行った。
研究参加の同意取得は順調であり、大きな問題なく可能であった。2020年度12月までは想定通りの患者入室状況が続き、2019年度、2020年度は、研究計画に沿って、概ね順調に研究が遂行することができた。持続血糖測定器と血液ガス分析装置による血糖測定の誤差平均は29.1mg/dLであり、過去の研究と同様の結果であった。予定通りの血糖測定誤差で血糖測定が可能であったので、研究計画を修正することなく研究遂行を継続する予定である。本研究は前向き研究であるため、予定された患者数が集積された後に、統計計画に沿って解析を行う予定であり、現時点で報告できる結果はない。
2020年12月以降、コロナ重症患者の対応のため、研究施設における集中治療室の入室状況が変化したため、患者集積が中断している。コロナ重症患者数が減少すれば、直ちに研究開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度、2020年度は、研究計画に沿って、概ね順調に研究が遂行することができた。2020年12月以降、コロナ重症患者の対応のため、研究施設における集中治療室の入室状況が変化したため、患者集積が中断している。コロナ重症患者数が減少すれば、直ちに研究開始する予定である。

今後の研究の推進方策

現在のところ、2020年度終了時に目標とした患者集積が終了している、コロナ重症患者数が今後も増加すれば、対象患者のICU入室が制限されるため、コロナ重症患者数が減少するまでは、研究を中断する必要があるかもしれない。
今後もコロナ禍が継続すれば、COVID重症患者も研究対象者として考慮することも検討する。

次年度使用額が生じた理由

2020年12月以降、研究施設の集中治療室は重症COVID19患者の受け入れを開始したため、対象患者の入室が減少したため、若干の残金が生じている。想定範囲内の患者集積数であるため、今後早期にコロナ禍が収束すれば、予定通り、研究遂行と予算使用が進むと思われる。
今後もコロナ禍が継続するのであれば、COVID19患者も研究対象とするような方針転換が必要となるかもしれない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Mean amplitude of glycemic excursions in septic patients and its association with outcomes: A prospective observational study using continuous glucose monitoring.2021

    • 著者名/発表者名
      Nana Furushima, Moritoki Egi, Norihiko Obata, Hitoaki Sato, Satoshi Mizobuchi
    • 雑誌名

      J Crit Care. 2020 Sep 2;S0883-9441(20)30667-5.

      巻: 63 ページ: 218-222

    • DOI

      10.1016/j.jcrc.2020.08.021

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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