新型コロナウイルス感染症(COVID-19)においてもリモデリングが重要な役割を担い、患者に大きな影響を及ぼしている可能性がある。研究結果から、COVID-19重症例では高頻度に喫煙歴や併存疾患を認め、高齢であるほど人工呼吸の必要性があり、また死亡リスクが高まる可能性が示唆された。またワクチン接種や変異株の種類によって患者背景や重症度が変化している傾向を認めた。COVID-19重症肺炎の治療として人工呼吸が必須であるが、一方で全身性の運動失調やせん妄のリスクとなっている可能性も考えられた。COVID-19および集学的治療が機能障害の遷延を招いている可能性について、今後さらなる検討が必要である。
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