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2019 年度 実施状況報告書

コクサッキーアデノウイルス受容体膜外ドメインの自己免疫性心筋炎における治療的意義

研究課題

研究課題/領域番号 19K09401
研究機関横浜市立大学

研究代表者

西井 基継  横浜市立大学, 医学部, 講師 (20383573)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード心筋炎 / 心筋症 / ウイルス受容体 / 接着分子
研究実績の概要

背景:劇症型心筋炎は心原性ショックを来す致死的な疾患である。特に、若年者の突然死の一要因であることから、その治療法の確立は世界的な課題となっている。しかしながら、ウイルス感染のみならず引き続く自己免疫応答という複雑な免疫機序は、その治療法の開発を困難なものとしてきた。近年、コクサッキーアデノウイルス受容体(CXADR)が内皮細胞や心筋細胞等で同定され、その膜外ドメインを介した異種間分子結合は、コクサッキーウイルスの心筋細胞内侵入と共に炎症細胞の内皮細胞への遊走・接着および組織浸潤に重要であることが示された。さらに、我々の自己免疫性心筋炎モデルを用いた先行研究で、CXADRが自己免疫応答と関連している可能性が示唆された。目的: CXADRの自己免疫性劇症型心筋炎に対する治療的意義を明らかとする。これまで得られた結果:マウス自己免疫性心筋炎心筋症モデルにおける心臓CXADR発現をウエスタンブロットにて測定した結果、心筋炎発症期から心筋症期にかけて持続的に発現が亢進していた。さらに免疫染色にて、心筋細胞および間質におけるCXADRの発現が認められた。今後の研究計画:CXADRの局在解析に関して、心臓線維芽細胞におけるCXADR発現をさらに詳細に解析する。現在、CXADRの機能解析のために、CXADR loxpマウスを購入済みであり、今後はcre-loxpシステムを用いて、tamoxifen-inducible Cre recombinase [Col1a2-Cre-ER(T)] とバッククロスして心臓線維芽細胞特異的CXADR欠損マウスを作成する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

可能性のある具体的な標的分子が同定されているが、その局在診断に難渋している。

今後の研究の推進方策

CXADRの心臓における心臓線維芽細胞染色において分子病理学教室の協力を得られ、今後研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスのパンデミックにより研究業務が制限されたためやむを得ず繰り越しが生じた.

遺伝子改変マウス作成に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] コクサッキ・アデノウイルス受容体(CXADR)の実験的自己免疫性心筋炎モデルにおける発現2019

    • 著者名/発表者名
      中山 雅裕
    • 学会等名
      日本心筋症研究会

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公開日: 2021-01-27  

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