研究課題/領域番号 |
19K09407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 日本文理大学 (2020-2022) 純真学園大学 (2019) |
研究代表者 |
伊藤 英史 日本文理大学, 工学部, 教授 (50711462)
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研究分担者 |
市場 晋吾 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30284102)
岡原 重幸 純真学園大学, 医療工学科, 准教授 (50771185)
小畑 秀明 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (60437118)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ECMO / 重症呼吸不全 / 拍動流 / 定常流 / RV-PA / ARDS |
研究成果の概要 |
重症呼吸不全に対するECMO治療では従来から定常流によるV-V ECMOが主流である。本研究では、気管支肺胞洗浄法による重症呼吸不全モデル仔豚を用いて、従来からの定常流ECMOと拍動流ECMOが呼吸機能改善効果に与える影響について比較した。その結果、拍動流RV-PA(右心室脱血→肺動脈送血) ECMOを用いると肺血管抵抗の減少によるによる肺血流量の増加と血管内皮細胞刺激による炎症反応の抑制傾向が認められ、さらに肺組織上でも炎症や浮腫の改善傾向が認められた。拍動流RV-PA ECMOは重症呼吸不全に対する呼吸機能改善効果を正当化する。
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自由記述の分野 |
救急医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より、RV-PA ECMOを導入することで従来からあるV-V ECMO(右心房脱血・送血)よりも高効率的に酸素加血を傷害肺へ送ることができる。さらに、拍動流を付加させたRV-PA ECMOを用いることで右心室の過負荷を軽減でき、拍動による肺動脈血管内皮及び肺の毛細血管への刺激によって、肺の炎症を抑制できるだけでなく肺血管抵抗を減少させ、肺血流の増加を得ることができることが判明した。このことから、本研究にある拍動流 RV-PA ECMOは重症呼吸不全の肺機能改善効果が明らかになり、重症呼吸不全に対する治療効果と生存退院向上に寄与することが期待される。
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