敗血症後症候群の緩和と治療戦略の構築を目的として、その主要因となる敗血症性脳症の発症機序とIL-18の関与について検討した。 マウスの腹腔内に盲腸内容物を注射し、敗血症を誘導した。敗血症誘導から8日目に、脳において炎症性サイトカインの有意な発現を認めたが、IL-18は変化が認められなかった。脳の炎症を惹起すると予測されるミクログリア、アストロサイト、好中球、単球、およびγδT細胞は、敗血症誘導後、すぐに脳内に増加した。 敗血症誘導から一週間後に行った行動試験において、有意な認知、精神、運動機能の低下が認められた。敗血症誘導から半年後に行った行動試験において、顕著な認知と運動機能の低下が認められた。
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