マムシ咬傷治療にはマムシ抗毒素血清やセファランチンが用いられるが、マムシ咬傷に対する治療法は確立されていない。マムシ咬傷に対するアンケート調査及び多施設前向き観察研究を行なった。アンケート調査ではマムシ抗毒素血清は32/50の病院で、セファランチンは28/50の病院で使用可能であった。マムシ咬傷治療プロトコルを定めているのは14/49の病院であった。多施設前向き観察研究には2021年10月31日までに54例の症例登録があった。マムシ抗毒素血清投与が33名(61%)、セファランチン投与が38名(70%)で行なわれており、入院日数の中央値は4(四分範囲3-8)日で、死亡例は認められなかった。
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