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2022 年度 研究成果報告書

マウス熱中症モデルにおける凝固線溶異常・血管内皮傷害の検討 敗血症と何が違うのか

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09442
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

宮本 和幸  昭和大学, 医学部, 准教授 (80555087)

研究分担者 大滝 博和  昭和大学, 医学部, 准教授 (20349062)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード熱中症 / 中枢神経傷害 / 小脳 / 大脳皮質 / 中長期 / 急性期 / 遅発性
研究成果の概要

熱中症後の遅発性小脳失調の病態はよくわかっていない. マウスを熱中症群(HS), 対照群(Ct)にわけRotarodをおこなった. また, 小脳のKB染色による脱髄, Purkinje (PJ)細胞数定量, PSD-95, Synaptophysin(Syn)抗体を用いたシナプス傷害を検討した. HSでは3週後に協調運動障害が出現した. 脱髄はHSで1,3週後に有意に同定され, 9週で改善した. HSのPJ細胞数は1, 3,9週で有意に低下した. PJ細胞周囲のPSD95, Syn発現は熱中症後3週間で最も低下した. PJ細胞減少, 一時的な脱髄・シナプス傷害が関連していることが示唆された.

自由記述の分野

救急集中治療分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト熱中症では,集学的治療で急性期を乗り越えても, 数週間後の遅発性の神経傷害から離床が進まないことを経験する. 特に, 高齢者では, 離床の時期にリハビリが進まず, ADLが大幅に低下し, もとの生活に戻れないことを多く経験する. 熱中症後に小脳症状が出現することはよく知られているが, 病態についてはほとんどわかってこなかった.
本研究では, マウス熱中症モデルを用いて, 遅発性神経傷害に小脳のPurkinje細胞の脱落, 脱髄, シナプス傷害がおきていることをはじめて報告した. 今後, 熱中症後の神経炎症を抑える方法を見出すことで, 新たな治療戦略の構築につながると考える.

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公開日: 2024-01-30  

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