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2019 年度 実施状況報告書

パーキンソン病のすくみ足に対する経頭蓋直流電気刺激によるニューロモデュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 19K09465
研究機関順天堂大学

研究代表者

梅村 淳  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (00244567)

研究分担者 堀場 充哉  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (30598793)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードすくみ足 / 経頭蓋直流電気刺激 / パーキンソン病
研究実績の概要

今回の研究は経頭蓋直流電気刺激(tDCS)によるニューロモデュレーションがパーキンソン病のすくみ足を改善させうる可能性について検討する臨床研究である。本年度はまず本研究において実際に使用するtDCS装置の選定を行った。いくつかの機器をテストした結果、一次運動野および補足運動野の刺激が行いやすく、小型軽量でウェアラブルで歩行動作時にも刺激可能なtDCS装置であるHalo Sport 2(Halo Neuroscience社製)を採用することとした。本機器はアスリートの運動機能向上を目的として一般に市販されているtDCS装置である。共同研究者である堀場が行った実際のPD患者に対する予備的な試験において、補足運動野のtDCS刺激により被験者から自覚的に歩きやすくなったとの感想が得られた。この事実を基にPDの歩行障害に対する一次運動野および補足運動野をターゲットとしたtDCS刺激の効果を検証するための特定臨床研究を立案した。現在順天堂大学の臨床研究審査委員会による臨床研究法に基づいた倫理審査を受けているところであり、承認が得られ次第臨床試験を実施する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

共同研究者である堀場の施設で、本研究で当初使用を予定していた経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を用いて一次運動野ならびに補足運動野刺激を試してみたが、実際の刺激部位の同定が難しく、また歩行中の刺激が難しいことが判明した。そのため別のtDCS装置を選定する必要が生じたため、その選定に時間を要した。また、実際に臨床研究を実施するにあたってtDCS装置はいずれも医療用機器として認定されていないために、特定臨床研究という形での臨床試験を行う必要があり、その審査に時間を要しているために進捗状況としてはやや遅れていると言わざるを得ない。

今後の研究の推進方策

当施設における臨床研究審査委員会での承認が得られ次第、臨床研究を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

初年度に購入予定をしていたtDCS装置の選定に時間がかかり、実際に当施設ではまだ購入していないため。臨床研究審査委員会の承認を待って購入予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] DBSの適応 その治療の歴史および病態生理から考える2019

    • 著者名/発表者名
      下泰司,梅村淳,服部信孝
    • 雑誌名

      BRAIN and NERVE

      巻: 71 ページ: 885-892

    • DOI

      10.11477/mf.1416201369

  • [雑誌論文] 淡蒼球内節刺激術(GPi-DBS)2019

    • 著者名/発表者名
      梅村淳
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience

      巻: 37 ページ: 397-400

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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