研究課題/領域番号 |
19K09484
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
馬場 史郎 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (30530430)
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研究分担者 |
諸藤 陽一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (40437869)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Neurovuscular unit / Blood brain barrier / てんかん原生獲得 |
研究実績の概要 |
本研究では、in vitroでてんかん原生獲得におけるNeurovascular unitの破綻の機序解明および抗てんかん薬や他薬剤によるNeurovascular unit保護効果の検証を目的としている。前年度に引き続きin vitro Neurovascular unitモデルの確立を試みた。これまで製作してきた2次元invitro Blood Brain Barrierモデル(Nakagawa S: Neurochemistry International. 2009, Morofuji Y: Cel Mol Neurobiol.2010)を応用し、ニューロンを共培養することでBBB/Neurovascular unitモデルを作成する。(a)初代培養脳毛細血管内皮細胞:2-3週齢ラット(マウス)単離培養する。Puromycinを用いることにより内皮細胞の純度をほぼ100%にすることに成功した。(b)初代培養ペリサイト:同様に2-3週齢ラットより単離培養した。ペリサイトは内皮細胞を単離する操作の過程で単離。(c)初代培養アストロサイト:1-2日齢ラットよりshaking methodで単離培養した。(d)初代培養ミクログリア:1-2日齢ラットよりglial cell cultureとして培養したのちに単離培養した。(e)初代培養ニューロン:胎生E18ラットより大脳皮質を採取し、細胞を分離させ単離培養する。単離細胞を(f)Neurovascular unitモデル:多孔質(0.4μm, 3.0μm pore size)の半透膜をもつ立体培養皿(Transwell)を用い共培養モデルを作成を試みているが、初代培養ニューロンの成長が難しく、共培養モデルとして確立できていない。また既製の初代培養神経細胞を用いて同様の手法を用いて共培養モデルの作成を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
胎生E18ラットの大脳皮質をより採取した神経細胞を分離させ、既存の多孔質(0.4μm, 3.0μm pore size)の半透膜をもつ立体培養皿(Transwell)の2次元in vitro Blood Brain Barrierモデルを用いて他の単離した脳毛細血管内皮細胞、ペリサイト、アストロサイト、ミクログリアと共培養モデルを作成を試みているが、初代培養ニューロンの成長が難しく、共培養モデルとして確立できていない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き初代培養ニューロンの採取法や試薬などを調整しながら最適な条件での脳毛細血管内皮細胞、ペリサイト、アストロサイト、ミクログリアと共培養モデルを作成を継続していく。また既製の初代培養神経細胞を用いて同様の手法を用いて共培養モデルの作成が可能か検討する。Neurovascular unitモデルが確立次第、グルタミン酸や選択的AMPA型グルタミン酸受容体拮抗薬(Preampanel; PER)など薬剤を用いてけいれん発作におけるBBB/Neurovascular unitの機能破綻のメカニズム解明を試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
すでに所有している試薬や実験資材を使用し、in vitro Neurovascular unitモデルの作成を試みたが、確立し量産することが困難であったため、当初予定していたNeurovascular unitモデルへの薬剤投与後のEVOM抵抗計(Volt-Ohm resistance meter)を用いて経内皮電気抵抗(Transendothelial electrical resistance;TEER)値測定および透過性試験でのBBB機能評価や細胞の免疫染色による形態変化の実験を実施できず、培養用の立体培養皿(Transwell)や試薬等の購入を見送った。実施予定であったこれらの研究を次年度に実施するために試薬や実験資材を購入予定である。
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