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2021 年度 研究成果報告書

神経膠腫における分子生物学的分類と個別化治療の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09490
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

佐々木 光  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70245512)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードグリオーマ / 神経膠腫 / 化学療法 / 幹細胞 / マクロファージ / 乏突起膠腫 / 1p/19q
研究成果の概要

1)アルキル化剤による化学療法後の乏突起膠腫標本では癌幹細胞比率とM2マクロファージが増加していること、そのため、これらが化学療法耐性および再発に関与している可能性が示された(J Neurooncol)。
2)WHO grade 2, 3神経膠腫における形態に基づく乏突起膠腫の診断は、IDH-1p/19qに基づく3分子分類のいずれにおいても独立した予後因子ではないことが確認された (Brain Tumor Pathol)。
3)グリオーマ143症例において、全染色体540座位におけるコピー数異常(CGH解析)に基づき、階層クラスタリング解析を行なった(結果検討中)。

自由記述の分野

脳腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

乏突起膠腫は化学療法に対する反応性が比較的高いが、必ず再発し、ほとんどの患者が死に至る。同腫瘍における化学療法耐性メカニズム、再発のメカニズムの一部を解明したことにより、新たな治療法の開発や患者予後の改善が期待される。
形態学的な乏突起膠腫の診断・特徴は、それ自体が予後因子である可能性について、長く議論されてきた。今回、形態学的乏突起膠腫は独立した予後因子でないことが改めて示され、一方で、分子診断の重要性が再確認された。グリオーマにおける染色体コピー数異常に基づく階層クラスタリング解析の報告は、我々の知る限り認められず、その結果が興味深く待たれる。

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公開日: 2023-01-30  

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