研究課題/領域番号 |
19K09492
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
須田 智 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00366733)
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研究分担者 |
神尾 孝一郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (20465305)
仁藤 智香子 日本医科大学, 医学部, 教授 (30409172)
横堀 将司 日本医科大学, 医学部, 准教授 (70449271)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脳梗塞 / 肺炎 / 幹細胞 / 免疫調整 |
研究実績の概要 |
本研究では、1)脳虚血後の肺内免疫・肺組織の変化に注目して、脳虚血後肺炎の発症メカニズムの解明 2)脳虚血後肺炎モデルを用いて、新規の細胞ソースとして期待される歯髄由来幹細胞の経静脈的投与により肺内に分布した幹細胞が肺内免疫・肺組織に与える影響と虚血性脳損傷との連関を解明する。このことにより、脳梗塞後肺炎の新規の予防、治療法を確立することで、依然として劣悪な脳梗塞の転帰改善に貢献することを目的とする。 今年度は、血管内栓糸法を用いて90分間の中大脳動脈閉塞モデルを作成した。48時間後に、気管支肺胞洗浄を試みるとともに、肺の病理学的検討および神経徴候の評価を行った。 また、再灌流48時間後にLPSを気管内より噴霧を行うことで脳虚血後肺炎モデルを作成し、経時的な神経徴候の評価を行った。肺炎により、神経徴候(Rota-rod)の増悪を認めると共に、脳内の炎症性変化(TNF-α、IL-6、IL-1β)も増悪することを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、脳虚血後肺炎モデルの安定化に苦慮していたが、LPSの投与量の調節により、死亡率の改善が図れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、本モデルにおける幹細胞治療による神経徴候、肺内免疫、脳内免疫に与える影響を明らかにしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗が遅れており、物品購入する必要がなく、繰り越しが生じた。
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