研究課題/領域番号 |
19K09508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
菱川 朋人 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (60509610)
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研究分担者 |
平松 匡文 岡山大学, 大学病院, 助教 (50771953)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | くも膜下出血 / 早期脳損傷 / 脳低温療法 |
研究成果の概要 |
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血患者の転帰を悪化させる一因として発症72時間以内に起こる早期脳損傷が注目されている。我々はラットくも膜下出血モデルを用いて、脳皮質の脱分極時間が長ければ細胞外にグルタミン酸が過剰に放出されて強い細胞障害を起こすこと、低体温療法を行うと脱分極時間が短くなり、細胞外のグルタミン酸濃度の上昇が抑えられることを示した。早期に脳低温療法を行うことでくも膜下出血後の早期脳損傷を予防し得る。
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自由記述の分野 |
脳血管障害
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は約半数が後遺症を残し、2割が死に至るいまだ予後不良な疾患である。発症72時間以内に生じる早期脳損傷が予後を悪化させる一因であり、早期脳損傷が起こるメカニズムは解明されつつあるが、これをターゲットとした治療は確立されていない。我々は本研究で早期に脳低温療法を行うことでくも膜下出血後の早期脳損傷を予防し得ることを示し、くも膜下出血患者の予後を改善させる上で意義がある研究と考える。
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