膠芽腫の病理標本を用い、腫瘍関連マクロファージが膠芽腫のどのような病理像の部分に多く存在するか、CD11bの免疫染色を行った。この際、病理像を①腫瘍境界領域、②細胞集族領域、③壊死領域、④血管増勢領域に分類し検討した。移植マウスを作成し、腫瘍関連マクロファージの機能や生存に強く関わるcolony stimulating factor-1 (CSF-1)の阻害薬であるBLZ945を投与し、生存曲線を作成した。有意な延長が得られた。腫瘍関連マクロファージは血管周囲から壊死組織に向かい、浸潤している可能性を見いだし、壊死組織やhypoxia と関連が深い可能性を見いだした。
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