研究課題/領域番号 |
19K09534
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
千田 光平 岩手医科大学, 医学部, 助教 (30611016)
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研究分担者 |
吉田 研二 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (10316367)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 脳動脈血行再建術 / 術後過灌流 / 認知機能障害 |
研究実績の概要 |
本年度は、手術室および実験室の環境整備や情報収集を行った。前年度に病院が移転し、同年度に大型器材の配備は完了していたが、梱包された大量の備品の整備ができていなかったため、実験室内の環境整備を行い、本研究で計画している免疫染色やPCRといった実験が可能となった。また手術室の整備も行い、動物実験施設のスタッフと研究の流れを確認し、手術後に飼育を継続し、安楽死させ標本を採取するところまでのシミュレーションを行った。本研究で最も重要な計測機器であるレーザー血流計(OMEGA FLOW FLO-C1)を購入し、その使用方法を習得することができた。予定していた学会に参加し、動物実験に用いる最新の機器や実験方法についての情報も習得できた。手術中にラットの直腸温を持続的に計測して体温を維持する方が、術後の全身状態が安定することがわかったため、新たな体温維持装置を購入し次第、動物実験を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
病院の移転に伴い、手術室や実験室の環境整備に時間を要したため、動物実験はまだ開始していない。梱包されていた大量の実験器材の開封作業に予想外の時間を費やした。さらに新たな実験室は、移転前のものと勝手が異なるため、器材の配備にも時間を要したことが原因である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度実験のシミュレーションを行ったことで、実験開始後に不足となる機器や物品を抽出することができた。また採取された標本の切り出しや染色といった実験も実施可能な環境が整った。術中の体温維持装置や組織を固定するための灌流ポンプといった物品の見積もりをすでに取得しており、次年度購入が済み次第実験を開始する予定である。次年度秋頃までに10匹のラットに対し、高次脳機能を評価し手術を行う。過灌流を導入した後に再度高次脳機能を評価し、血液脳関門や脳実質の損傷を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
手術室および実験室の環境整備に時間を要し、手術に必要な物品の受注が遅くなったため、機器や麻酔薬の購入を次年度に繰り越した。実際に手術のシミュレーションを行ったことで、実験に必要となる機器が新たに抽出され、体温維持装置や組織固定用灌流ポンプといった機器を購入し、動物実験を開始する予定である。また情報収集を行うため参加予定としていた学会が、COVID-19の流行によりWEB開催となり出張費がかからなかった。この分の出張費は、次年度の学会参加に使用する予定である。
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