研究課題/領域番号 |
19K09540
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
大野 誠 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (70598648)
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研究分担者 |
久保 優子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (00815566)
里見 介史 杏林大学, 医学部, 講師 (10633977)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | APT imaging / MRI / 悪性神経膠腫 / 転移性脳腫瘍 |
研究実績の概要 |
Amide proton transfer (APT) imaging はタンパクに含まれるアミド基(-NH)のプロトンを検出する新たな分子imaging法で、生体内の可動性タンパクやアミノ酸を反映することにより血液脳関門の破綻を反映する造影Magnetic resonance imagingよりも腫瘍の機能・代謝評価が可能と考え、APT imagingの臨床的有用性を明らかにすることを目的として本研究を開始した。 悪性神経膠腫および転移性脳腫瘍例について、病変内のAPT imagingの最大値(APT max)と平均値 (APT mean)と拡散強調画像のapparent diffusion coefficient (ADC)の最小値(ADC min)と平均値 (ADC mean)を算出し相関関係を検討した。悪性神経膠腫におけるAPT maxとADC meanの相関係数は-0.24で転移性脳腫瘍における APT maxとADC meanの相関係数は-0.39であった。悪性神経膠腫および転移性脳腫瘍においてはAPT maxとADC meanにおいて弱いながらも相関関係がある可能性が考えられた。 またDiffuse midline glioma, H3K27M mutationの2症例においてAPT値が正常脳よりも高信号を示していた。特に造影増強効果の乏しい症例においても高信号を示しており、腫瘍の悪性度を反映している可能性が考えられた。
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