研究課題/領域番号 |
19K09550
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
谷島 伸二 鳥取大学, 医学部, 講師 (20747068)
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研究分担者 |
小谷 泰則 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 助教 (40240759)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 慢性腰痛 / 脳反応 / fMRI / 非接触センター |
研究実績の概要 |
慢性腰痛患者の脳活動をとらえるために、慢性腰痛患者に腰痛に関する質問を聞かせ顔色を非接触センサーで評価することととfMRIの評価を行うことが本研究の骨子である。慢性腰痛患者に対する非接触センターを用いた顔色の評価は予備実験を行い、慢性腰痛患者の中でも心理的問題を抱えている患者は腰痛に関する質問を聴取した際に顔色が変動することが確認された。特にPain Catastrofizing Scaleで「反すう」の数値が高い症例に顕著に顔色の変化が現れた。本結果をみると慢性腰痛患者は脳の情動や海馬などの活動が活性化することが示唆される。予備実験の結果は論文を作成しており、投稿予定である。またMRIの解析についてはfMRIのTaskである音声質問をMRI撮像下で問題なく行えるか検討した。問題なくTaskが行えることを確認し、予備実験を行い慢性腰痛患者のfMRIを行ったところ情動野の脳活動に反応が見られた。fMRIの症例は3例と症例数が少なく統計学的な詳細な解析は今後行う方針である。しかし、fMRIの結果は非接触センサーで得られた顔画像の結果を裏付ける結果であった。今回の結果で慢性腰痛患者は情動野や海馬などは活性化しやすく、この部位の追う活動が慢性腰痛患者の顔色に反映されるという仮説が立証できる可能性があると考えている。fMRIを行うべき症例の収集が遅延しているので今後症例数を増やして解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
fMRIの条件設定や当院の研究体制の確立に時間を要したため予定は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
計画書に従い、慢性腰痛患者に対してfMRIの解析を行う。2020年度末までには予定症例の登録が終了する予定。2021年度は解析結果を学会発表および論文化をする予定
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次年度使用額が生じた理由 |
fMRIの解析費用を2019年に計上していたが、本年度は解析を 行っていないので、解析費用としていた金額がそのまま翌年に繰り越しとなったことが次年度使用額が生じた理由である。 当該助成金の多くは次年度のfMRIに解析に使用する予定である。
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