全エクソン解析により先天性橈尺骨癒合症の候補遺伝子としてSMPDL3Aを同定した。SMPDL3Åはアミノ酸レベルの相同性がヒトとゼブラフィッシュで54%と種を超えて保存性が高い。In situ hybridization法により、ゼブラフィッシュ胚および幼魚、稚魚に おいて、胸ひれを中心に頭部~顔面部において特異的な発現を確認している。また遺伝子改変ゼブラフィッシュを解析したところ、骨格発生・分化に重要なBMPの制御効果を示すという知見を見出した。さらに病的変異を含むSMPDL3A 遺伝子はBMPシグナルを制御しないという知見、およびSMPDL3Aは古典的Wntを制御するという知見を得た。
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