デュピュイトラン拘縮(Dupuytren’s disease: DD)の病態は現在も不明であるが、筋線維芽細胞は病態の中心的役割を担うと考えられている。本研究の目的はDDにおける線維化促進因子であるthrombinとTGF-βの役割と、これらを抑制するargatrobanとantagomir-21投与による筋線維芽細胞分化への影響を検討することである。DD拘縮索から単離した培養細胞を用いて実験し、thrombinとTGF-βの投与により筋線維芽細胞のマーカーであるαSMA発現は有意に増大したが、argatrobanとantagonist-21の投与により発現増大は有意に抑制された。
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