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2019 年度 実施状況報告書

明らかな骨量減少をきたすItpr1遺伝子トラップマウスの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K09577
研究機関宮崎大学

研究代表者

山口 洋一朗  宮崎大学, 医学部, 医員 (70822005)

研究分担者 帖佐 悦男  宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
関本 朝久  宮崎大学, 医学部, 講師 (60305000)
田島 卓也  宮崎大学, 医学部, 助教 (80549056)
荒木 正健  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
荒木 喜美  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90211705)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードオートファジー / アポトーシス / 骨粗鬆症
研究実績の概要

我々は骨粗鬆症などのロコモティブシンドロームの病因・病態解明のために、『可変型遺伝子トラップ法』により樹立した変異マウス系統を用いて、骨軟骨代謝に関与する新規遺伝子探索の効率的なスクリーニングを実施し、それらトラップクローンデータを、データベース『EGTC』(Database for the Exchangeable Gene Trap Clones, http://egtc.jp)に公開し、骨軟骨代謝に異常をきたすモデルマウスライブラリーを世界に先駆けて構築中である(平成 23-25 年度:科研費基盤研究(C):No23592220, 平成 26-28 年度:科研費基盤研究(C), No26462305, 2018-2020年度 年度:科研費基盤研究(C), No18K09035)。
そのライブラリーマウスの中で、骨軟骨スクリーニングにより明らかな骨量減少、骨強度低下、骨軟骨組織異常を示す骨表現型を呈する骨代謝異常マウスとして Itpr1 (Inositol1,4,5-triphosphate receptor type 1)欠損マウスを作製した。Itpr1はオートファジー・アポトーシス関連遺伝子として報告されており、解析のため野生型及びItpr1欠損マウスの初代細胞培養の確立し、オートファジー・アポトーシス解析を行っている。これらの経路を介して骨芽・破骨細胞における細胞死に関与している可能性がある。オートファジーの存在証明のため電子顕微鏡標本作成や、LC3IIの発現解析、オートファゴソーム形成の観察などを行う。また、アポトーシス関連因子としてFas/FasL、Bcl-2/Baxの発現動態や培養細胞・組織切片のTUNEL法などでの解析を行う。細胞内Ca2+の動態がItpr1欠損マウスにおいてオートファジーを惹起していると考え、蛍光免疫染色やフローサイトメーターなどを利用した研究を遂行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究は概ね問題なく進んでいるが、可変型遺伝子トラップ法で作製したマウスの骨表現型異常に関しての詳細な解析を再実験しており、低週齢マウスにおける骨強度の低下を当初とは別の側面から実証するための解析を実施している。また、バッククロス後のマウスでの表現型が当初のマウスと若干異なる場合が出てきたため、それに関しても追加で解析を行っている。

今後の研究の推進方策

引き続きアポトーシス、オートファジー両方の側面から解析を行っていく予定である。リアルタイムPCRの結果を踏まえ、蛍光免疫染色や電子顕微鏡を用いたアポトーシス小体・オートファゴゾームの存在証明など骨強度低下の原因として骨芽細胞や破骨細胞でのアポトーシス・オートファジーが存在する確証を得るため、予備実験を含め細胞・生体における解析を継続していく。この解析により今後の新規骨粗鬆症治療薬開発に貢献できると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法で作製したItpr1遺伝子欠損トラップマウスは著明な骨量減少を呈する2019

    • 著者名/発表者名
      山口 洋一朗、関本 朝久、 永井琢哉
    • 学会等名
      第92回日本整形外科学会学術集会(パシフィコ横浜)
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法で作製したItpr1遺伝子欠損トラップマウスは著明な骨量減少を呈する2019

    • 著者名/発表者名
      山口 洋一朗、関本 朝久、 永井琢哉
    • 学会等名
      第34回日本整形外科学会基礎学術集会(パシフィコ横浜)

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公開日: 2021-01-27  

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