研究課題
基盤研究(C)
本研究では非特異的腰痛の診断を可能にする新しい画像診断技術を開発した。非特異的腰痛原因の諸説に大腰筋や脊柱起立筋群の「持続性収縮」と「脂肪変性」がある。「持続性収縮」は精度の高い大腰筋MRE技術を開発したことで硬さの定量的な画像診断が可能になった。「脂肪変性」は大腰筋MRエラストグラフィ技術に融合したDixon法が脂肪を選択的に画像化できるので、脂肪量の定量的な画像診断が可能になった。本研究によって開発する技術は非特異的腰痛の原因を統合的に究明する新しい技術に発展する可能性がある。
画像診断技術学
厚生労働省の「国民生活基礎調査-平成25 年-」によれば、国民の31%は何らかの自覚症状を抱えており、男性では「腰痛」の有訴者率が最も高く、女性は「肩こり」に次いで「腰痛」となっている。非特異的腰痛の原因に「大腰筋の拘縮」が示唆されていたが、これまでの技術ではその硬さを定量的に評価することが困難であった。そこでMREを大腰筋に適用することで非特異的腰痛の診断を可能にする新しい画像診断技術を開発した。