研究課題/領域番号 |
19K09595
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
松山 幸弘 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20312316)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | PAC / nerve regeneration / central nervous system |
研究成果の概要 |
光活性化アデニル酸シクラーゼ(Photoactivated Adenylyl Cyclase: PAC)遺伝子ベクターの脊髄への導入は困難であった。しかし、同じ中枢神経である視神経を用いて中枢神経再生能について評価したところ、PAC含有ベクターを導入した場合、コントロールベクターと比較して、損傷部位からの軸索再生が確認された。青色光照射を行わないPAC含有ベクターでは、再生軸索の働きが制限されることも確認した。またPAC含有ベクターとコントロールベクターを用いた損傷モデルを比較すると、PAC含有ベクターは軸索再生と軸索数がコントロールベクターより有意に増加していた。
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自由記述の分野 |
脊椎脊髄外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中枢神経の再生において細胞内のcAMPが主要な役割を担っているという報告がある。今回、光活性化アデニル酸シクラーゼ(Photoactivated Adenylyl Cyclase: PAC)という光刺激により生体でのcAMPの産生をコントロールできる新技術を用いて中枢神経再生効果を組織レベルで評価した。マウスの中枢神経である視神経においてPAC導入により有意に神経再生効果がみられたことは学術的に新規性がある。また中枢神経再生は臨床的にはもちろんのこと、実験レベルにおいても困難な現状があるため、その再生をin vivoにて確認できたことは社会的意義も大きいと考える。
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