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2022 年度 実施状況報告書

地域住民コホート研究による脊柱後弯症の自然経過の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K09632
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

高見 正成  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40423959)

研究分担者 岡 敬之  東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60401064)
山田 宏  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70275361)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード疫学調査 / 脊柱後弯症 / 一般地域住民コホート研究 / 自然経過
研究実績の概要

本研究の目的は、大規模一般地域住民コホートを用いて脊柱後弯症の縦断的追跡調査を行い、その新規発生率、自然経過、予後、危険因子を解明し、脊柱後弯症の新たな治療指針を策定することである。今回、立案した研究計画は1.第3次追跡調査の解析、2.脊柱後弯症の疫学的実態の解明、3.脊柱後弯症危険因子の地域へのフィードバック、の3つである。2022年度の成果としては、1.第3次追跡調査の解析を2019年度に引き続き行った。さらに2013年第2次検診時に得られた腰椎検診およびMRI検査結果と、すでに本体コホートの検診で得られているX線調査結果をレコードリンケージすることにより、脊柱後弯症に関連するデータを解析中である。2018年第3次検診でも同様の手法を用いた検診を実施し、そのデータの解析も進行中である。その結果得られた成果を一部、学会発表および論文化を行った。

橋爪洋、…、高見正成、…、山田宏.一般住民における PI-LL, サルコペニアと腰痛の関係 ―The Wakayama Spine Study―.第52回脊椎脊髄病学会学術集会(札幌)2023.4.14

Teraguchi M, Hashizume H, Asai Y, Oka H, Nagata K, Ishimoto Y, Iwasaki H, Tsutsui S, Takami M, Tanaka S, Yoshida M, Yoshimura N, Yamada H. Association between modic changes, disc degeneration, and pelvic incidence-lumbar lordosis mismatch in a large population based cohort: the Wakayama spine study. Eur Spine J. 2023 Apr 26. doi: 10.1007/s00586-023-07702-8.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の目的は、大規模一般地域住民コホートを用いて脊柱後弯症の縦断的追跡調査を行い、これまでに明らかになっていない、その新規発生率、自然経過、予後、危険因子を解明し、脊柱後弯症の新たな治療指針を策定することであるが、そのために今回、立案した研究計画は、1.第3次追跡調査の解析、2.脊柱後弯症の疫学的実態の解明、3.脊柱後弯症危険因子の地域へのフィードバック、の3つである。現在は、1.第3次追跡調査の解析中で、特に最も重要かつ労力を要する画像の読影はほぼ完了し、データの解析を行い、一部は論文化した。しかし、当初の計画よりは遅延しているため、『やや遅れている』と評価した。

今後の研究の推進方策

2018年度の解析がほぼ完了したため、2013年度のデータとリンケージさせ、当初の計画通りにデータを抽出し、2.脊柱後弯症の疫学的実態の解明、3.脊柱後弯症危
険因子の地域へのフィードバックを進んでいく予定である。同時に並行して、学会活動により報告、論文作成を行う予定である。

新型コロナ感染拡大に伴い、出席予定をしていた学会および研究会に現地参加できない事態が続き、使用額が減じたが、この度の5類感染症移行措置に伴い、当初の計画に沿って、学会発表および論文化を進めていく予定である。また、withコロナのニューノーマルな生活に合わせて、働き方の変容も必要と考えられ、研究の遅れを取り戻すべく、自宅での作業の効率化を推進するための電子機器の購入を考えている。

次年度使用額が生じた理由

これまでは新型コロナ感染拡大に伴い、出席予定をしていた学会および研究会に現地参加できない事態が続き、使用額が減じた。しかし、元の研究計画に沿ってデータの解析がなされつつあるので、5類感染症への移行にも伴い、今後も学会発表および論文化へ進めていくこととする。また、withコロナによるニューノーマルな生活に合わせて、働き方の変容が必要と考えられ、研究の遅れを取り戻すべく、自宅での作業の効率化を推進するための電子機器の購入を考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Association between modic changes, disc degeneration, and pelvic incidence-lumbar lordosis mismatch in a large population based cohort: the Wakayama spine study.2023

    • 著者名/発表者名
      Teraguchi M, Hashizume H, Asai Y, Oka H, Nagata K, Ishimoto Y, Iwasaki H, Tsutsui S, Takami M, Tanaka S, Yoshida M, Yoshimura N, Yamada H.
    • 雑誌名

      Eur Spine J

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1007/s00586-023-07702-8.

    • 査読あり
  • [学会発表] 一般住民における PI-LL, サルコペニアと腰痛の関係 ―The Wakayama Spine Study―.2023

    • 著者名/発表者名
      橋爪洋、長田圭司、岡敬之、石元優々、寺口真年、岩橋弘樹、佐々木貴英、浅井芳樹、高見正成、筒井俊二、岩崎博、田中栄、吉田宗人、吉村典子、山田宏.
    • 学会等名
      第52回脊椎脊髄病学会学術集会(札幌)
  • [学会発表] 脊柱起立筋脂肪変性および多裂筋萎縮は成人脊柱変形進行の危険因子である ―大規模住民コホート6年間の追跡調査結果から―2023

    • 著者名/発表者名
      長田圭司、・・・、高見正成、・・・、山田宏
    • 学会等名
      第52回脊椎脊髄病学会学術集会(札幌)
  • [学会発表] 成人脊柱変形進行の単純X線上の予測因子 ―大規模住民コホート6年間の追跡調査結果から―2023

    • 著者名/発表者名
      長田圭司、・・・、高見正成、・・・、山田宏
    • 学会等名
      第52回脊椎脊髄病学会学術集会(札幌)

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公開日: 2023-12-25  

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