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2022 年度 研究成果報告書

Prg4 を標的とした変形性関節症治療薬開発のための基盤研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09641
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

矢野 文子  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80529040)

研究分担者 大島 寧  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50570016)
谷口 優樹  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80722165)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードルブリシン / Prg4 / 変形性関節症
研究成果の概要

本研究ではPrg4の発現と機能解析を軸に、胎生期の発現から関節形成、変形性関節症発症に関わるメカニズムまで関節軟骨最表層におけるPrg4の制御機構の全体像をin vivo, in vitroの最新技術を駆使して解明した。関節形成期において、Prg4発現細胞は関節軟骨の基質形成には影響しないが、関節軟骨層のカラム構造やその下の軟骨下骨の形成にも影響することが示唆された。また、Prg4発現細胞は組織幹細胞の特性があり、抗炎症作用を有すること、Prg4タンパクはNF-κB-Mmp9-TGF-β経路を介して未分化幹細胞の分化成熟を抑制するとともに、幹細胞の特性を保持する作用があることを報告した。

自由記述の分野

骨・軟骨代謝学、関節学

研究成果の学術的意義や社会的意義

関節軟骨組織の最表層(Superficial Zone; SFZ)の破綻がOA発症のトリガーであること、SFZ細胞はルブリシン(Prg4)など潤滑成分を多く分泌して関節の滑動性を担保し、その深層の関節軟骨全体を保護する作用があることなどが明らかとなってきた。本研究において、Prg4陽性細胞の関節形成期の役割やPrg4発現を促進するメカニズムが明らかとなり、また、軟骨分化関連するシグナルとの関係をいくつか解明することができた。Prg4発現を維持できるようなシグナル化合物、タンパクを投与することは、OA予防や初期OA発症段階における治療候補薬となる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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