• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

内反寛骨臼関節唇の介在による大腿骨頭軟骨下骨折の発生機序および治療法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K09657
研究機関金沢医科大学

研究代表者

福井 清数  金沢医科大学, 医学部, 講師 (00440503)

研究分担者 兼氏 歩  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00303305)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード急速破壊型股関節症 / 急速進行性股関節症 / 内反関節唇 / 大腿骨頭軟骨下骨折
研究実績の概要

寛骨臼関節面と大腿骨頭関節面の間に関節唇が介在することで大腿骨頭軟骨下に骨折が生じることを明らかにすべく以下の研究を行った。

まず第一段階として関節唇類似ゴムの検索、選出を行った。
臨床で人工股関節置換術の際に採取した10片の内反寛骨臼関節唇の圧縮強度、引張強度を調べ、その平均値と近似した強度特性を有するゴムを検索した。そのような観点から、最も実際の関節唇に特性が類似していたシリコン製ゴムG3548LN, DU PONT-TORAY CO., LTD., Tokyo, Japan) を関節唇類似ゴムとして採用した。
次に大腿骨頭形状に合った金属round platenの作成した。
第4世代の模擬骨 (Sawbones, Pacific Research Laboratories,Inc.,Vashon,WA, solid cancellous bone dennsity:0.12g/cm3)を用いてaxial load testingを施行した。シリコン製ゴムを介在させた群では模擬骨骨頭表面で亀裂を生じることが明らかなとなった。一方、何も挟まなかった群では模擬骨骨頭表面ではなく、模擬骨頸部で亀裂を生じており、内反関節唇を模擬したゴムを寛骨臼を模擬した金属round platenと模擬骨骨頭の間に介在させることにより、骨折型が変化することが証明された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の世界的拡大に伴い、模擬骨の入手が困難なため。

今後の研究の推進方策

今後は模擬骨骨頭表面にFujiFilm社製のPrescale filmを用いて貼付することで、骨頭表面にかかる圧分布を計測する予定である。骨粗鬆モデルの模擬骨が使用可能となったことから、今後はより実臨床に即したこの粗鬆骨モデルの模擬骨を使用して同様の研究を進める予定である。
また単発のaxial load testingではなく、繰り返し負荷ではどのような現象が確認されるか研究を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の世界的拡大に伴い、予定していた学会に参加できなかったため。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi