研究実績の概要 |
過去の基礎研究で寛骨臼関節面と大腿骨頭関節面の間に関節唇が介在することで大腿骨頭軟骨下に骨折が生じることを明らかにした(Wang et al, International Orthopaedics. 2019; 43:1329-1336)。 今回、通常の模擬骨ではなく、骨粗鬆症モデル模擬骨 (Sawbones, Pacific Research Laboratories,Inc.,Vashon,WA)を用いて過去の研究と同様にaxial load testingを 施行し、骨折形態に違いがみられるか検討した。シリコン製ゴムを介在させた群では過去の研究のおよそ半分の負荷量で模擬骨の骨頭表面で亀裂を生じることが明らかなとなった。一方、何も挟まなかった群では模擬骨骨頭表面ではなく、模擬骨骨頭と頸部の移行部で亀裂を生じており、内反関節唇を模擬したゴム片を寛骨臼に模擬した金属round platenと模擬骨頭の間に介在させることにより、過去の研究と同様に骨折型が変化することが証明された。
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