21名の外傷性頸髄損傷症例と16名の頸椎症性脊髄症急性増悪症例を比較検討して、それぞれの病態生理について比較検討した英語論文「The Pathophysiology of Cervical Spinal Cord Injury: What Are The Differences Between Traumatic Injury And Degenerative Disorder」を書き上げた。両群の初診時神経学的所見は一見似た病態であるが、発症原因や術後の経過を観察することにより、その違いについて解明した。MRI画像変化では、急性期では両群とも障害高位にT2強調画像にて異常髄内信号変化を認めるが、慢性期では外傷性頸髄損傷のみT1強調画像にて異常髄内信号変化を認める。また、神経学的改善は頸椎症性脊髄症症例が有意に良好であった。
いくつかのjournalに投稿し、最終的に年度は変わったが ’Spinal Cord Series and Cases'にacceptされた。 Spinal Cord Ser Cases. 2022 May 3;8(1):50. doi: 10.1038/s41394-022-00517-7. PMID: 35504871
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