研究課題/領域番号 |
19K09686
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
石井 健一朗 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90397513)
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研究分担者 |
佐々木 豪 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20644941)
広川 佳史 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (30322738)
渡邉 昌俊 三重大学, 医学系研究科, 教授 (90273383)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 進行性前立腺がん / アンドロゲン感受性 / がん細胞分化 / がん抑制遺伝子 / NKX3-1 / がん関連線維芽細胞 / エクソソーム / マイクロRNA |
研究成果の概要 |
進行性前立腺がんに対するホルモン療法を開始する前に、ホルモン療法が有効な患者か、それとも抗がん剤治療を早期に始めるべきか、と判断する指標を、がん細胞周囲に存在する多様な線維芽細胞から見出すことを試みた。今回、我々が同定した線維芽細胞が産生・分泌するエクソソーム内包miR-3121-3pは、前立腺がん細胞におけるがん抑制遺伝子NKX3-1遺伝子発現を増加させる鍵分子の1つである可能性を示唆した。つまり、前立腺がん微小環境には前立腺がん細胞分化を維持するよう働く線維芽細胞が存在していることから、ホルモン療法や抗がん剤治療によってがん抑制的に働く線維芽細胞が傷害されないよう守る必要がある。
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自由記述の分野 |
泌尿器科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行性前立腺がんに対するホルモン療法を開始する前に、ホルモン療法が有効な患者か、それとも抗がん剤治療を早期に始めるべきか、と判断する指標、例えば血中バイオマーカーがあれば、去勢抵抗性前立腺がんへと進展する患者数を確実に減らせる。我々が提唱する、線維芽細胞の「性質」を指標にすることができれば、ホルモン療法が効きにくく、去勢抵抗性前立腺がんへと進展し易い患者を予測し、早期に適切な治療法を判断・施行できるような前立腺がんの個別化医療実現の一歩となる。
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