研究課題/領域番号 |
19K09702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
上原 博史 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (20822555)
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研究分担者 |
東 治人 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (40231914)
小村 和正 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (10789853)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | NAD+ / BCG / 膀胱癌 / 免疫賦活 |
研究成果の概要 |
膀胱癌は、再発が多い腫瘍であり再発を繰り返す症例では腫瘍が進行し転移を来すことも少なくない。再発症例に対する治療は、BCG膀胱内注入療法が標準治療とされているが、約4割以上の症例に再発を認め、これらの症例では膀胱摘除を余儀なくされる。比較的頻度が高い非筋層浸潤性膀胱癌に対する新規治療の開発は臨床上極めて重要、かつ、必須の命題である。今回の研究によって、NAD+の腹腔内投与は、CD4+T細胞及びCD8+T細胞の存在下で膀胱癌の発生、発達を抑制することが示唆された。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本実験の目的は、再発が極めて多く臨床上問題となっている膀胱癌に対した、新たな治療薬を開発しようとするものである。BBN(N-Butyl-N-(4-hydroxybutyl)nitrosamine)誘発マウス膀胱癌モデルを用い、NAD+が誘導する免疫応答の賦活化によって①腫瘍に対する治療効果、および、②再発予防効果がもたらされるかを検討する。そして、その結果を今後さらに発展させ将来的にはNAD+が癌治療の一端を担うことを目指すものである。現時点までの効果で限定的ではあるが、NAD+の腹腔内投与による、CD4+T細胞、CD8+T細胞を介した免疫賦活が膀胱癌の発生、進展を抑制することが示唆された、
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