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2020 年度 実施状況報告書

精子の加齢を制御する精巣特異的Kansl1-Lのisoform同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K09723
研究機関関西医療大学

研究代表者

畑村 育次  関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (80336883)

研究分担者 伊藤 俊治  関西医療大学, 保健医療学部, 准教授 (50275351)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード精子形成 / Kansl1-L遺伝子のisoform
研究実績の概要

Kansl1-L KOマウスの精巣組織での組織学的検索を中心におこない、精子形成がA型精母細胞からB型精母細胞になりその後は減数分裂を開始し、第1分裂期のレプトテン期、ザイゴデン期、パキテン期、ディプロテン期、ディアキネシス期を経て、第二分裂期を経て精子細胞そして成熟した小さく先のとがった精子まで成長する過程の中で、このKansl1-L遺伝子がパキテン期後期まで関わり、最終的に精母細胞のアポトーシスを誘導し精子形成を完全に停止させていたことまで突き止めた。
KO マウスとWildマウスの精巣組織(4W)よりDNA マイクロ解析を行い、老化関連遺伝子群に有意な差を認め、KOマウスではとくにPgc1 α( peroxisome proliferator-activated receptor-γcoactivator 1α)遺伝子発現の著名な低下を認めており、このPgc1αと老化関連遺伝子の一つSirt1遺伝子(Sirt1-ΔE2)と精巣特異的なKansl1-L 遺伝子のisoform の解析を行っている。またKansl1遺伝子の抗体も作成し、その蛋白の発現様式も精巣成熟化過程において解析を行っている。
同時に精巣特異的なKansl1-L 遺伝子のisoformの同定も同時に行っており、isoform1(Exon9の欠失)とisoform2(Exon15の欠失)を認めており、これらのアイソフォームとSirt1ーΔE2、Sirt1ーFL、Pgc1αとの発現様式の検索を腎臓組織の成長過程および老化(尿細管の拡張および線維化)を、経時的に免疫組織化学、分子生物的手法を用いて解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度は大学でのコロナ感染対策で研究活動が大幅に制限されたことおよび大学での授業および診療活動にほとんど時間がとられ、研究活動がほぼ不可能であった。

今後の研究の推進方策

今年度も昨年度同様コロナ対策に追われ(特に大阪府下においては変異型の感染力が強く学生の感染者も増加しその対応に追われている)、診療部門においてワクチン接種活動を行い、研究活動ができるように努力しています。

次年度使用額が生じた理由

昨年度コロナ感染症が蔓延し、本大学でも研究活動が大幅に制限され、計画していた研究の遂行が不可能になりました。次年度において感染対策を行いながら、昨年度行えなかった研究を可能な限りおこなう計画である

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新規嚢胞腎遺伝子Kansl1lは線毛を介して嚢胞を形成する2020

    • 著者名/発表者名
      鍵弥朋子、伊藤俊治、畑村育次
    • 学会等名
      第43回日本分子生物学会年会、オンライン開催

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公開日: 2021-12-27  

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