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2023 年度 研究成果報告書

精子の加齢を制御する精巣特異的Kansl1-Lのisoform同定と機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09723
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関関西医療大学

研究代表者

畑村 育次  関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (80336883)

研究分担者 伊藤 俊治  関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (50275351)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード精子形成 / Kansl1ーL遺伝子
研究成果の概要

Kansl1-L KOマウスの精巣においては、後期パキテン期で精子形成の分化が停止していた。DNAマイクロ解析にて、老化関連遺伝子(Sirt1,klotho等)に変化を認めた。これらの発現様式の検索結果精子形成のFirst wave時期に作用し、後期パキテン期にSirt1遺伝子の発現が低下、ヒストン3,4のアセチル化の抑制が惹起され、Ccna1の発現が抑えられことで細胞分化が止まり、アポトーシスが誘導され精子形成が停止したと考えられた。またKlotho遺伝子の発現の低下も認め、精子細胞の老化が促進していた。これらからKansl1-L遺伝子は精子形成の初期の分化を制御する重要な分子と考えられた。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の日本では不妊治療の件数が増加してきており、とくに男性不妊が以前と比べ急激に増加傾向である。その原因の一つに精子の産生能の低下や、晩婚による精子の加齢が挙げられている。本研究において精子形成の初期にKansl1-L遺伝子が重要な役割を担っており、この遺伝子が欠損することにより、精子の細胞分化が停止し、さらには加齢遺伝子に影響を及ぼし、精子形成の初期の分化を制御していると考えられた。男性不妊の一端である精子低形成に及ぼす可能性があり、この遺伝子を活性化することにより、男性不妊の改善に寄与できると考えられた。

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公開日: 2025-01-30  

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