研究実績の概要 |
腎細胞癌のCIMP判断基準による予後予測に関する前向き観察研究』を継続した。本研究では腎細胞癌に対して手術を施行予定の患者を対象に、文書による説 明・同意を得た後に手術検体を採取し、DNA抽出およびHPLC, CIMP判定を行っている。さらに再発、転移との関連を調査することになっている。12施設の多施設 共同研究として実施し、富山大学附属病院の臨床・疫学研究等に関する倫理審査委員会にて承認され、各参加施設での倫理審査委員会でも承認された。 R4年3月 31日までに10施設より384例の登録があり、検体採取、保存を行った。DNA抽出が可能であった症例は382症例であり。DNA抽出は全検体で終了した。HPLCとCIMP判定については50%の192症例が完了した状態である。192例の結果ではピーク性状の解析では単峰58症例、2峰12症例、ショルダー27症例、ブロード95症例であった。現在それぞれに対しての予後や病理学的特徴を精査中である。R5年度上半期に完了の予定である。
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