研究課題
性感染症性皮膚疾患のAI画像解析ソフトウエア作成を目標として、性感染症専門クリニックと連携を行い、機械学習をするために必要な画像収集を行った。エンジニアをを用いずに、ノーコードで画像判別を行う機械学習モデル作成を目的にGoogle CloudのAuroMLvisionを用いようと試みた。尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒などのそれぞれの病気ごとに対して最低1,000枚の皮膚疾患画像がないと有効なモデルが作れないが、合計5,000枚以上の画像を収集した。医療画像解析を専門としている数社の会社とミーティングを複数回持ち、現在の技術と性感染症画像でAI性感染症画像解析ソフトウエアは作成可能なレベルまで達していることは確認できたが、オプトアウトの関係で使用できない画像があることが判明し、ソフトウエアの作成にまでは至っていない。郵送検査とオンライン診療を用いた性感染症治療システムを確立した。郵送検査にて、性器クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、HIV、梅毒などが診断可能であり、画像をオンライン上で診断することにより性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、亀頭包皮炎などが診断可能となる。性感染症オンライン診療の有用性を立証したデータを日本性感染症学会にて報告した。日本性感染症学会ガイドラインに準拠した、性感染症の問診に必要なデータベースをサーバー上に構築し、一定のアルゴリズムを備えた自動応答システムと組み合わせたチャットボットを作成した。チャットボットは、近年流行している梅毒と、梅毒に対する新たな注射の治療薬についての情報について更新を行った。会話(チャット)形式で、判定に必要な一定の情報をチャットボットに入力することで、クラミジア尿道炎、淋菌性尿道炎、尖圭コンジローマ、梅毒、性器ヘルペス等の性感染症を判定できるように作成した。
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