研究課題/領域番号 |
19K09741
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研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
力石 辰也 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (80261303)
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研究分担者 |
丸井 祐二 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (50791802)
石井 保夫 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (80318039)
中村 有紀 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (50349487)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 腎移植 / BKウィルス腎症 / miRNA |
研究実績の概要 |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、2020年・2021年の腎移植症例が減少していたが、2022/5/14の時点で31例の腎移植患者を研究にエントリーできた。これらの症例についてはおおむね研究計画書通りに尿および血液検体が採取された。そのうち病理学的に明らかなBKウィルス腎症を発症したのは1例のみであり、尿中にデコイ細胞を検出した例は5例あった。
研究計画を立てた時点よりハイリスク腎移植症例の免疫学的管理が改善したため、予想以上にBKウィルス腎症を発症した症例が少なかったことが研究遂行の上では問題であるが、腎移植患者にとってみれば好ましいことでありやむをえないと考えている。
近日中に病理学的に証明されたBKウィルス腎症の症例と対象症例の尿・血清・病理組織からmiRNAを抽出し、解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究は予定より遅れているが、その理由は前述のごとく新型コロナウィルス感染症の拡大による腎移植症例の減少と、免疫抑制法の改良に伴うBKウィルス発症例の減少である。
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今後の研究の推進方策 |
現在までに集められた病理学的に証明されたBKウィルス腎症を発症した症例および対象症例の尿・結晶・移植腎生検組織を用いて、miRNAの解析を近日中に行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症拡大のため腎移植症例が減少した影響で、研究全体に遅れが生じた。未使用の助成金は次年度に行う予定のmiRNA の解析の費用に充てる予定。
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