研究課題/領域番号 |
19K09742
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
松田 公志 関西医科大学, その他部局等, 病院長 (20192338)
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研究分担者 |
木下 秀文 関西医科大学, 医学部, 教授 (30324635)
吉田 健志 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40572673)
安藤 英由樹 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (70447035)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 追体験 / 追いトレ / ロボット手術 / 腹腔鏡 / トレーニング / VR |
研究実績の概要 |
2020年度までに制作したVR機器を用いたトレーニング方法を用いて2021年度は実証実験を開始した。 トレーニングの有用性検討については、被験者をVRトレーニング群(VR群)と2DのDVD視聴によるトレーニング群(DVD群)にランダマイズし、1週間のトレーニングの後にドライボックスの膀胱尿道吻合モデルを用いて吻合手技の習熟度を評価した。 【方法】被験者の選択基準は泌尿器科専門医未取得者でダヴィンチ術者免許を持たない者とした。トレーニングは同じ映像を用いて、VR群、DVD群ともに1日1回視聴してもらい、1週間後にドライボックスにダヴィンチをセッティングした実験コンソールで吻合手技を評価した。評価方法にはRobotic Anastomosis Competency Evaluation(RACE:6項目×5点=30点満点)(S. J Raza et al. 2015 Journal of Urology)を用いた。 【結果】VR群6名、DVD群5名、VR群のうち1名、DVD群のうち2名は腹腔鏡下前立腺全摘除術の経験者であった。均吻合時間はVR群23分22秒、DVD群25分44秒(P値=0.27)、RACE平均点はVR群25.2点、DVD群24.4点(P=0.71)であった。 【考察】トレーニング方法について、RACE平均点はVR群において上昇を認めたが、有意差は認めなかった。被験者の選択基準、人数、練習期間、方法などのstudy designの再検討が必要と考える。練習しやすさについて、ヘッドマウントを用いた方法は従来のドライボックスをセッティングする場合と比較すると格段に容易になったと考える。
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