• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

妊娠高血圧腎症解明から見えた新規オートファジー抑制機構の解明,治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K09750
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関富山大学

研究代表者

中島 彰俊  富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (00436792)

研究分担者 島 友子  富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (00377285)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード妊娠高血圧症候群 / オートファジー / TFEB / Atg4B / 合胞体化
研究成果の概要

妊娠高血圧症候群(HDP)は、高齢化の進む日本において増加が懸念させ、その対策は喫緊の課題である。本研究により、HDP胎盤のオートファジー(AtP)不全は、TFEBの機能低下が一つの原因であった。また、リソソーム内加水分解酵素であるβガラクトシダーゼがHDP妊婦血清で低下し、異常凝集蛋白は増加していることが、胎盤形成不全マーカーになり得ることを見出した。さらに、AtP欠損細胞では強い炎症が惹起されやすく、HDPの無菌性炎症の原因であることも報告した。一方、TFEBと共にAtg4B経路の関与も示唆され、これらの結果を元にTFEB・Atg4Bを介したHDP治療法開発を進めている。

自由記述の分野

産科婦人科

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで妊娠高血圧症候群におけるオートファジー研究には体系的な検討がなされておらず、本研究によりその病態の原因の一つが明らかになったことは、今後の治療法へと繋がる可能性がある。
一方で、妊婦への薬剤投与は母体のみならず胎児への影響から開発が難しい領域であるが、胎盤を介して病態を紐解くことで将来的な妊娠中治療へと繋がると考える。更に超高齢化社会日本ではHDPによって未熟児出生率の増加も懸念されることから(成人後の糖尿病や高血圧の増加とも関連)、HDP治療法の開発により早産を減らすことができれば、ひいては新生児の健やかな発育の基本となるものであり、日本社会にポジティブに作用する研究である。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi