現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、Ⅰ)子宮体がん内部位別の抗腫瘍免疫応答子宮体がんとⅡ)子宮内細菌叢の関連性について解明すべく研究を行っているため、進捗に影響を与える大きな因子として臨床検体の収集が挙げられる。検体数は対象症例の手術数や同意取得率にも左右されるため、開始できる研究内容にバラつきが生じている。 研究協力いただいた症例の検体から、①腫瘍浸潤リンパ球および抹消血単核細胞の回収、②腫瘍組織からDNAおよびRNAの回収、③便・腟分泌物・子宮内分泌物由来のDNA抽出を症例毎に収集しているが、①や②に関しては他の研究プロジェクトでの経験があることから滞りなく遂行できている。一方、③に関しては、便・腟分泌物検体と比較して同様な検体採取のみでは子宮内分泌物検体から抽出できるDNA量が不十分な症例が多いことが明らかとなった。そのため、今後子宮内分泌物・便・腟分泌物検体セットでの細菌叢解析を行うためには、子宮内分泌物に関しては採取方法や抽出方法の再検討を要する状況である。 ①で得られた子宮体がん症例18例の検体については、微生物・免疫学講座分子細胞免疫学/免疫細胞動態学教室内研究室の協力のもと、FACS解析(12色の同時染色:live/dead,CD3,CD4,CD8,CCR7,CD45RA,Foxp3,PD-1,CTLA4,TIM3,LAG3,TIGIT)を行えている。
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