子宮腫瘍の局在別の抗腫瘍免疫応答に着目して、臨床検体を用いた研究を行った。 子宮体がんの病理画像解析にて、TypeⅡ子宮体がんの子宮筋層の腫瘍浸潤先進部では、帯状に集簇するリンパ球(PLB)を多数例で認めた。子宮体がんにおけるCD8陽性T細胞の浸潤は、Inflamed type、Desert type、Excluded typeの3パターンに大別された。また、FACS解析の結果から、Excluded typeでCD8陽性T細胞が腫瘍中心部に浸潤できない要因には、Inflamed typeに比べてCTLA-4発現が高い免疫抑制能の強い制御性T細胞の存在が関係している可能性がある。
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