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2021 年度 研究成果報告書

子宮Ecosystemの観点から捉える子宮体がんに対する抗腫瘍免疫応答

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09778
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

鈴木 史朗  愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫応答研究分野, 研究員 (20612758)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード腫瘍免疫 / 子宮体がん
研究成果の概要

子宮腫瘍の局在別の抗腫瘍免疫応答に着目して、臨床検体を用いた研究を行った。
子宮体がんの病理画像解析にて、TypeⅡ子宮体がんの子宮筋層の腫瘍浸潤先進部では、帯状に集簇するリンパ球(PLB)を多数例で認めた。子宮体がんにおけるCD8陽性T細胞の浸潤は、Inflamed type、Desert type、Excluded typeの3パターンに大別された。また、FACS解析の結果から、Excluded typeでCD8陽性T細胞が腫瘍中心部に浸潤できない要因には、Inflamed typeに比べてCTLA-4発現が高い免疫抑制能の強い制御性T細胞の存在が関係している可能性がある。

自由記述の分野

婦人科がん

研究成果の学術的意義や社会的意義

TypeⅠとTypeⅡ子宮体がんでは腫瘍浸潤境界における応答(PLBが形成されない原因等)は異なると考えられるが、今後、子宮におけるPLB誘導のメカニズムを解明することで、宿主側への適切な介入を行い腫瘍局所へ効率的にエフェクター細胞を浸潤・集積させうる免疫療法の開発に結び付く可能性がある。また、子宮腫瘍に対する腫瘍局所の免疫応答を子宮Ecosystemという観点から捉える基礎研究を引き続き実施することによって、子宮がんの病態解明にも寄与することと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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