研究課題/領域番号 |
19K09798
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
大沼 利通 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (70620483)
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研究分担者 |
吉田 好雄 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60220688)
黒川 哲司 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (60334835)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 卵巣癌 / 腹水 / 微量元素 / 銅 / 血管新生 / VEGF |
研究実績の概要 |
誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)を使用して、良性卵巣腫瘍と境界/悪性腫瘍の患者の腹水微量元素をスクリーニングとして比較した。その結果、Co、Ni、Cu、Zn、As、Se、およびMoのレベルが、良性卵巣腫瘍の患者と比較して、悪性/境界の卵巣腫瘍の患者で有意に増加していた(全てp<0.05)。 原子吸光法(AAS)を用いて、腹水Cuについて解析行った。Cuは年齢、BMI、アルコール、喫煙、およびサプリメントの使用を調整し独立して悪性卵巣腫瘍と関連していた(p <0.001)。 Cuによる遺伝子発現の変化を確認するために、OVCAR3、A2780、およびMet5A細胞に対してcDNAマイクロアレイ解析を行った。その結果全ての細胞において、Cuはangiogenesis biological processを活性化させた。リアルタイムPCRおよびELISAにより、CuはOVCAR3、A2780、およびMet-5A細胞において、VEGF mRNA発現およびタンパク質分泌を有意に増加させた(p<0.05)。そして、Cu阻害剤により、これらの細胞のVEGF mRNA及びタンパク分泌は抑制された。 腹水中のCuとVEGFについて検討を行なった。腹水中のCuと卵巣癌の進行期及び腹水中のVEGFには有意な相関を認めた(相関係数0.445、 p = 0.023)、(相関係数0.406、p = 0.040) 。
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