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2022 年度 研究成果報告書

マイクロRNAを介した胎児胎盤母体間コミュニケーションメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09821
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

宮坂 尚幸  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (70313252)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードNik-related kinase / 分娩遅延 / ノックアウトマウス / 絨毛合胞体細胞層
研究成果の概要

Nik-related kinase(Nrk)欠損マウスに高頻度に発生する分娩遅延のメカニズムを検討した。Nrk欠損マウスとコントロールの胎盤における発現遺伝子比較により分娩誘発シグナルの候補遺伝子を発見した。また電子顕微鏡から、Nrk欠損マウスのゴルジ体が拡張しており、何らかの物質が分泌不全になることで分娩遅延を誘発すると考えられた。また妊娠末期血液分析によりNrk欠損マウスの分娩遅延の原因がプロゲステロン低下不全によるものであることを発見した。ヒトにおける過期妊娠の機序を解明する目撃で、ヒト胎盤におけるNrkの発現を解析したところ、絨毛合胞体細胞層に発現していることを明らかとなった。

自由記述の分野

周産期医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

妊娠42週以降の過期妊娠は母児の周産期予後が極めて不良であるが、ヒトにおける陣痛発来のメカニズムは未だに解明されていない。Nrk-knockout胎仔を正常母体に移植したマウスにおいて高率に分娩遅延が発生し母児の死亡率が高いことから、胎仔もしくは胎盤から何らかのシグナルが母体に作用して陣痛が開始されていることが示唆される。本研究ではNrkが陣痛発来を抑制するプロゲステロン関連の遺伝子を増強し、陣痛発来を促進するプロスタグランジン関連遺伝子を抑制することで分娩遅延を来すことを初めて証明した。また、Nrkがヒト胎盤においても母体血と接触する合胞体絨毛細胞に発現していることを世界に先駆けて証明した。

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公開日: 2024-01-30  

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