研究課題/領域番号 |
19K09826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
本原 剛志 熊本大学, 病院, 講師 (10457591)
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研究分担者 |
田代 浩徳 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70304996)
片渕 秀隆 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 名誉教授 (90224451)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 卵巣癌 / 癌幹細胞 / 癌幹細胞ニッチ |
研究成果の概要 |
今回われわれは、卵巣癌細胞とTAMとの細胞間相互作用、そしてそれらTAMの機能を制御するCSF-1RならびにそのリガンドであるCSF-1の分子生物学的な役割を明らかにするため、網羅的な基礎礎解析を行なった。 その結果、卵巣癌細胞においてCSF-1の発現が認められる一方で、TAMにおいてはCSF-1Rの発現がみられることが明らかにされた。また、CSF-1R阻害剤を用いた治療実験では、TAMの機能を抑制することで、抗腫瘍効果を発揮することが実験的に証明された。以上の結果から、これらCSF-1/CSF-1Rシグナル経路の抑制が、卵巣癌に対する有望な新規治療戦略となり得る可能性が期待される。
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自由記述の分野 |
婦人科腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
われわれの研究グループがこれまでに継続して行ってきたマクロファージの生物学的機能ならびに卵巣癌細胞の抗癌剤抵抗性に関する研究をさらに進展させ、特に腫瘍微小環境におけるTAMの機能的役割を明らかにすることは、卵巣癌の治療抵抗性の分子メカニズムの包括的な理解、そして卵巣癌患者の治療成績の向上に繋がることが期待される。
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