現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オスの日本ウサギ(3.30-4.40kg)を用いて研究を行っている。メデトミジン(0.5mg/kg)、ミダゾラム(2.0mg/kg) 、ブトルファノール(0.5mg/kg)を臀部に局所注射し麻酔後、頸部を正中切開し、2ヶ所気管切開を置いた。尾側の気切部は気道確保のための気管チューブを挿入した。頭側の気切部から加湿空気を送った。声帯の状態は口から挿入した胸腔鏡(Olympus LTF)で観察し、胸腔鏡の先端に付けたカメラ(DSC-RX10M3, SONY)で記録した。声帯をスリット状にするために、甲状軟骨形成術を左右2ヶ所で行った。スリット内を空気が流れることで発声が得られた。両側反回神経を同定し、カフ電極(OT219-076, ユニークメディカル)で包み刺激器(USE-100, ユニークメディカル)電気刺激を行った。電気刺激によりスリット状になった声帯が過閉鎖するため、詰まった声を吹鳴させることができた。これを痙攣性発声障害ウサギモデルとした。発声時の音声はステレオマイク(PCM-A10, SONY)で録音した。気管チューブ内に通した圧ファイバー(FPI-LS-10, FISO Technologies, カナダ)で声門下圧を測り、音信号(AT9901, オーディオテクニカ,)と声門下圧、電気刺激を同軸上に記録した。
|