研究課題/領域番号 |
19K09859
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
辻 裕之 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00155368)
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研究分担者 |
下出 祐造 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60319043)
山田 壮亮 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90525453)
塩谷 晃広 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60747484)
岡野 恵一郎 金沢医科大学, 医学部, 助教 (90862582)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 穿刺吸引細胞診 SLOP-FNAC 超音波 |
研究実績の概要 |
新技術「選択的低圧式穿刺吸引細胞診(SLOP-FNAC)」の安全性評価と改良研究穿刺吸引細胞診(FNAC)及び穿刺非吸引細胞診(FNNAC)は腫瘍性病変に対する診断や治療方針を検討するうえで有用かつ費用対効果の高い手技だがそれぞれ長、短所がある。これらの課題を解決すべく当科で新たな手技である選択的低圧式穿刺吸引細胞(SLOP-FNAC)を考案した。他手技に比べSLOP-FNACでは検体不良率が減少し、スメア品質評価において用いるMair評価法ですべての項目においてバランスよく高評価を示した。SLOP-FNACは組織構築を保ちながら多くの細胞を陰圧吸引し採取できる有用な検査であり、いわば細胞診と組織診の中間的な位置づけととらえることもできる。近年細胞診においても分子生物学的評価の必要性が高まるなかで組織構築を保ちつつ確実な採取検体量を確保できる本手技について、他手法との比較やLBC(液状化検体細胞診)との組み合わせ等で更なる有効性の検討並びに普及を目的とする。さらにFNNACのように針を直接持たず検査ができる点から危惧される検者への針の誤刺入事故を避けるなどの安全性の向上も目指す。現在手術症例を対象に穿刺検体をFNAC,FNNAC,SLOP-FNACの3手法で採取し、検体をMair法で評価を行ってる。また本手技を医学雑誌で提示しその際にQRコードを用いて動画を示し、本手技の均てん化を目指した協力施設との連携に対する取り組みを段階的に行っている。さらに複雑な手技に対する他施設への効率的な技術指導として新たにプロジェクションマッピングによる遠隔超音波技術指導を考案し穿刺技術指導の拡充をはかっている。これらの検討を行い今後症例を増やして3手法に対する分子生物学的評価も行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
症例数、手技の提示は順調に行われており、さらなる備蓄と他施設と協力して手技を施行し施設間の技術格差を解消する問題提示を行う用に取り組む予定である。
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今後の研究の推進方策 |
症例数、手技の提示は順調に行われており、さらなる備蓄と他施設と協力して手技を施行し施設間の技術格差を解消する問題提示を行う用に取り組む予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年に引き続き、当初はコロナ禍の影響で学会参加、研究のための出張を控え、旅費の使用、薬剤機材の購入を見合わせていたため研究費を思ったように使用できなかった。 ようやく2022年度後半、全国学会での発表を軸に技術指導に合わせて本手技を提示できたことにより、次年度は他施設での手技均てん化を目標に、新たな手法(プロジェクションマッピングによる穿刺技術指導)の提案のための学会参加等に交通費などが必要となる。また細胞診検査に必要な薬剤・機材の購入を計画している。
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