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2021 年度 研究成果報告書

機能性RNAを起点とした治療抵抗性頭頸部扁平上皮癌のドラッグリポジション戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09863
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

吉川 直子  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (50400924)

研究分担者 関 直彦  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
花澤 豊行  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90272327)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード頭頸部扁平上皮癌 / マイクロRNA / miR-199
研究成果の概要

治療抵抗性を獲得した頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)の臨床検体から、マイクロRNA発現プロファイルを作成した。プロファイルに基づき、癌組織で発現が抑制されているmiR-199-familyに着目した。マイクロRNAの機能解析から、これらマイクロRNAは、癌抑制型マイクロRNAである事を明らかにした。これらマイクロRNAが制御する遺伝子としてPaxillin(PXN)を見出した。PXNは、HNSCC臨床検体で高発現している事を確認した。TCGAデータベース解析から、その発現は患者の予後に影響を与えている事を明らかにした。更に、PXNの発現異常は、癌細胞の遊走能や浸潤能を促進する事を明らかにした。

自由記述の分野

耳鼻咽喉・頭頸部腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)の初回治療後の、再発症例・遠隔転移症例の予後は極めて不良であり、平均生存期間は、数ヶ月とされている。HNSCC細胞が治療過程に獲得した再発・遠隔転移(治療抵抗性)に関わる分子経路の解明や新規治療法の開発が急務である。今回、治療抵抗性HNSCCの臨床検体におけるマイクロRNA発現プロファイルを起点とした解析により、癌抑制型マイクロRNAと標的癌促進型遺伝子を含む、新規分子経路を明らかにすることができた。新規治療法の開発に向けて有用な情報を得られたと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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