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2022 年度 研究成果報告書

YAP阻害による有毛細胞転写制御機構の解明および内耳再生治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09867
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

喜多 知子  京都大学, 医学研究科, 特定講師 (20362519)

研究分担者 大森 孝一  京都大学, 医学研究科, 教授 (10233272)
中村 亮介  京都大学, 医学研究科, 研究員 (40736708)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード発生再生 / 有毛細胞 / 蝸牛
研究成果の概要

ヒトが有毛細胞HC喪失による難聴を発症した場合、治療法は聴覚デバイスの利用であり、結果、患者は制限のある生活を送ることになる。国内外の多数の研究から、薬剤投与や遺伝子導入によってマーカー陽性の有毛細胞様細胞が作成可能になったものの、聴覚機能を担う成熟した有毛細胞再生には未だ到達していない。そこで本研究では、様々な組織で細胞の増殖・分化を担う「YAPシグナル」をターゲットとして、ニワトリ感覚上皮の再生モデルでの有毛細胞の分化・増殖に及ぼす役割解明について検討を行った。その結果、ニワトリHC再生におけるYapの主な役割は細胞分化でなく周囲の支持細胞の増殖作用であることが判明した。

自由記述の分野

内耳研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、ニワトリの聴覚再生過程におけるYap分子の役割の一端を明らかとした。これまでHippo-Yap経路は、他の組織で、他のシグナル伝達経路(Wnt, Notch, Shh, TGFβなど)とのクロストークが報告されてきたが、内耳蝸牛有毛細胞の再生過程における働きは不明であった。今回、蝸牛障害後の支持細胞の増殖にYapが寄与することは判明したものの、前駆細胞への作用についてはマーカー蛋白の同定が待たれる。
世界的に聴覚障害は最も頻度の高い身体障碍と言われている。本研究成果は、世界中で未だ到達できていない「聴覚再生医療の実現に向けた一歩として、社会的な意義を持つと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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